Tux Paint バージョン 0.9.34 ## 子供向けのシンプルなお絵かきプログラム ## Copyright © 2002-2024 by various contributors; AUTHORS.txt 参照. https://tuxpaint.org/ 2024年10月25日 +--------------------------------------------------+ | 目次 | |--------------------------------------------------| | I. Tux Paint について | | II. Tux Paint の使い方 | | A. Tux Paint の起動 | | B. 起動画面 | | C. メインの画面 | | D. 各種のツール | | 1. 描画ツール | | a. ペイントブラシ「ふで」 | | b. 「はんこ」ツール | | c. 「せん」ツール | | d. 「かたち」ツール | | e. 「もじ」ツール、「ラベル」ツール | | f. 「ぬる」ツール | | g. 「まほう」ツール(特殊効果) | | h. けしゴム | | 2. そのほかの操作 | | a. 「とりけし」と「やりなおし」 | | b. 「さいしょから」 | | c. 「ひらく」 | | d. 「セーブ」 | | e. 「いんさつ」 | | f. 「スライドショー」 | | g. プログラムの終了 | | h. 効果音を消すには | | E. 操作方法 | | III. 他の画像の Tux Paint への読み込み | | IV. その他のドキュメント | | V. お問い合わせ先 | | VI. プロジェクトへの参加 | +--------------------------------------------------+ I. Tux Paint について ### A. "Tux Paint" とは? ### Tux Paint は、3歳以上の小さな子供向けにデザインされたフリーのお絵かきソフトで す。シンプルで使いやすい操作方法と楽しい効果音を備え、マスコットキャラクターが 子供たちの案内役を務めます。空っぽのキャンバスと様々な描画ツールが、子供たちの 創造力をかき立てます。 ### B. 特長 ### → 簡単に、そして楽しく ← Tux Paint は、一般向けの描画ツールではなく、小さな子供のためのシンプルなお 絵かきソフトとなることを目指して、楽しく容易に使えるように作られています。 効果音とマスコットキャラクターが、プログラムの操作をわかりやすく教えてくれ るとともに、ユーザーを楽しませてくれます。また、大きくて見やすいイラスト調 のマウスポインターを採用しています。 → 拡張性 ← Tux Paint は、機能を拡張することができます。「ふで」や「はんこ」は、追加や 削除が可能です。例えば、授業では、様々な生き物の画像を追加しておいて、生徒 に生態系を描かせるといったことができます。それぞれの「はんこ」には、選択時 に流れる音声、表示される説明文を設定できます。 → 移植性 ← Tux Paint は、Windows, Macintosh, Linux など、様々なプラットフォームに移植 されており、どのプラットフォームでも見た目や使い方は変わりません。Tux Paint は、Pentium 133のような旧式のシステムでもうまく動作し、さらに遅いシステムで も動作するように構築することもできます。 → 簡単な操作 ← ユーザーは、コンピューターの複雑な機能に直接触れる必要がありません。描画中 の作品は、プログラム終了時に保存され、再開時に表示されます。作品を保存する ために、ファイル名をつけたりキーボードを使う必要はありません。保存された作 品は、縮小画像の一覧から選択するだけで読み込むことができ、コンピューターの 他のファイルにアクセスすることはありません。 → 操作方法 ← Tux Paint には、ボタンのサイズ拡大、UIフォントの変更、キーボードや他の入力 デバイス(ジョイスティック、ゲームパッドなど)を用いたカーソル操作、オンス クリーンキーボード、マウスクリックの固定など、操作性に関する多くのオプショ ンが用意されています。 ### C. 著作権 ### Tux Paint は、オープンソースのプロジェクトで、GNUの一般公衆利用許諾(GPL)基づ き公開されているフリーソフトウェアです。このソフトウェアは無料で、プログラムの ソースコードが利用可能です。(これにより、誰でも、機能を追加したり、不具合を修 正したり、プログラムの一部を自分のGPLソフトウェアに使用することができます。) ライセンスの全文は、COPYING.txtをお読みください。 ### D. Tux Paint バージョン 0.9.34 での変更点 ### → "Eraser" Fill mode ← A flood fill option that fills the canvas with the background color, or template or starter background, upon which the drawing was based. → ブラシの追加 ← New brushes for the Paint and Lines tools: "Fluff (gradient)", "Graphite", "Impasto", "Paint splats", "Smoke", "Spines", "Water (still)", and "Watercolor splotches". → New brush option ← Brushes may be given a "chaotic" setting, causing them to rotate continuously while drawing with them. → New templates ← "Clouds from an airplane" and "Lough Leane". → New Magic tool: Comic dots ← Draws a repeating dot pattern, simulating the "Ben Day process" used in early comic books. → New Magic tool: Rotate ← Rotates the drawing. → New Magic tool: Fractal ← A set of tools that recursively repeat what you draw, scaling and/or rotating it as they repeat. → New Magic tool: ASCII Typewriter ← Transform your picture into "ASCII art", typewriter-style. → New Magic tool: ASCII Computer ← Transform your picture into "ASCII art", computer-style. → New Magic tool: ASCII Color Computer ← Transform your picture into colored computer "ASCII art". → New Magic tool: Crescent ← Draw one of various crescent shapes at a chosen angle. → New Magic tool: Spiral ← Draw spirals. → New Magic tool: Spiral Square ← Draw square spirals. → New Magic tool: Concentric Circle ← Draw concentric circles. → New Magic tool: Concentric Square ← Draw concentric squares. → New Magic tool: Tessellation Pointy ← Draw repeating tessellation patterns with pointy-topped hexagons. → New Magic tool: Tessellation Flat ← Draw repeating tessellation patterns with flat-topped hexagons. → Magic API Updates ← Sound pause and resume functions added. 全ての変更点については、CHANGES.txt をお読みください。 II. Tux Paint の使い方 ### A. Tux Paint の起動 ### ## 1. Linux または Unix のユーザー ## KDE あるいは GNOME のメニューの「グラフィックス」以下に、起動アイコンが設定され ているはずです。 その他、シェルプロンプト(例: "$")で次のコマンドを実行する方法があります: $ tuxpaint エラーが発生した場合は、端末にその内容が表示されます。(標準エラー出力) ## 2. Windows のユーザー ## [Tux Paint アイコン] Tux Paint インストーラーを用いて Tux Paint をインストールする際、スタート・メニューやデス クトップにショートカットを作成するかどうかが選択できます。ショートカットを作成 していれば、これらのアイコンから簡単に Tux Paint を起動できます。 ポータブル版(ZIPファイル版)をダウンロードして Tux Paint をインストールした場 合や、インストーラーでショートカットを作成しなかった場合は、"Tux Paint"のフォル ダにある "tuxpaint.exe" のアイコンをダブルクリックします。 インストーラーを用いた場合、「Tux Paint」のフォルダは、通常 "C:\Program Files\TuxPaint\" に配置されます。(インストール時に、これを変更する こともできます) ZIP ファイルを用いた場合、「Tux Paint」のフォルダは、任意の場所に配置できます。 ## 3. macOS のユーザー ## "Tux Paint" のアイコンをダブルクリックします。 [起動画面] ### B. 起動画面 ### Tux Paint を起動すると、タイトル画面が表示されます。 プログラムの読み込みが完了すると、何かキーを押すかマウスのクリックにより次に進 みます。(タイトル画面は、約5秒後に自動的に閉じます) ### C. メインの画面 ### メインの画面は、次の各部に分けられます: [どうぐ: ふで, はんこ, せん, かたち, もじ, まほう, ラベル, とりけし, やりなお し, けしゴム, さいしょから, ひらく, セーブ, いんさつ, やめる] → 左側: ツールバー「どうぐ」 ← ツールバーには、描画や編集を行うためのアイコンがあります。 [描画キャンバス] → 中央部: 描画キャンバス ← 中央部の最も広い領域が描画キャンバスです。ここが絵を描く部分になります! 💡 注: 描画キャンバスのサイズは、Tux Paint のウィンドウサイズに応じて変わり ます。Tux Paint のウィンドウサイズは、Tux Paint 設定ツールを用いて変更でき ます。その他の方法については、各種設定についてのドキュメントを参照してくだ さい。 [セレクタ - ふで、もじ、かたち、はんこ] → 右側: セレクタ ← セレクタに表示される内容は、使用しているツールに応じて変わります。例えば、 「ふで」ツールでは、様々な種類の筆が表示され、「はんこ」ツールでは、はんこ の画像が表示されます。 [いろ - いろ - くろ、しろ、あか、ぴんく、おれんじ、きいろ、みどり、みずいろ、あ お、むらさき、ちゃいろ、はいいろ] → 下部: カラーパレット「いろ」 ← 使用中のツールが色をサポートしている場合、画面の下部付近に色の選択肢がパ レットで表示されます。このパレットをクリックして色を選択すると、その色が ツールで使用されます。(例えば、「ふで」ツールでは選択したブラシで描く色とし て、「ぬる」ツールでは画像の領域を塗りつぶす色として使用します)。 右端には色に関する3つの特別なオプションがあります。 o スポイト スポイトを使えば、絵の中から色を選ぶことができます。 (この機能を使うためのショートカットキーがあります; 以降を参照) o レインボーパレット レインボーパレットは、色相、彩度、明度を選択することで、任意の色を選ぶ ことができます。左側のボックスには、数百段階の色相 — 上部の赤から下部の 紫まで — が、数百段階の彩度 — 左側の淡い色から右側の純色まで — で表示さ れます。縦のグレーの領域では、数百段階で、明度 — 上部が最も明るく、下部 が最も暗い — を選ぶことができます。 緑色のチェックボタンをクリックして色を確定します。「もどる」ボタンをク リックすると、色を選択せずにポップアップを終了します。 このツールの選択色に次のいずれかの色をセットすることもできます: # 組み込みのカラーパレットから選んだ色 # スポイトで選んだ色 # カラーミキサーで選んだ色 o カラーミキサー 絵の具のパレットのようなアイコンの「カラーミキサー」では、加法混色の三 原色 — 赤、青、黄と、白(色合い)、グレー(色調)、黒(濃淡)を混ぜて色 を作成することができます。 どのボタンも複数回クリックできます(例えば、赤 + 赤 + 黄とクリックする と、赤橙色になります)。混合された色の比率は画面下部に表示されます。 「さいしょから」ボタンをクリックすると、最初からやり直す(色がない状態 に戻す)ことができます。また、間違えた場合は、手順を何回でも取り消した り、やり直したりすることができます(最初からやり直す必要はありませ ん)。 緑色のチェックボタンをクリックして色を確定します。「もどる」ボタンをク リックすると、色を選択せずにポップアップを終了します。 ⌨ 使用中のツールが色をサポートしている場合、「スポイト」機能に素早くアクセ スするためのショートカットを使用することができます。[Control] キーを押しな がらマウスをクリックしたままカーソルを動かすと、マウスカーソルの下にある色 が表示されます。キャンバス全体をドラッグして欲しい色が見つかったところでマ ウスボタンを離すと、カーソルの下にある色が選択されます。マウスをキャンバス の外(例えば「どうぐ」の部分)で離すと、色の選択は変更されません。 ⚙ 注: カラーパレットの色は好みに応じて変更できます。変更方法については、"各 種設定について"のドキュメントを参照してください。 (「かたち」ツールの使い方を説明している例) → 最下部: ヘルプエリア ← 画面の一番下の部分では、Linux ペンギンの Tux が、様々なヒントや関連情報をご 提供します。 ### D. 各種のツール ### ## 1. 描画ツール ## a. ペイントブラシ「ふで」 ← 右側のセレクタから筆の種類を、下のパレットから色を選んで、フリーハンドで描 画します。 ボタンを押したままマウスを動かすと、描画できます。 アニメーションブラシ — 描画中に形状が変化します。例として、ブドウ形のブラシ が挙げられます。このタイプのブラシの選択ボタンには、小さなフィルムのアイコ ンが付いています。 向きのあるブラシ — 描いている方向によって異なる形を描きます。例として、Tux Paint に含まれる矢印ブラシがあります。これらのブラシの選択ボタンには、小さ な8方向の矢印のアイコンが付いています。 また、いくつかのブラシは、方向とアニメーションを併せ持ちます。例として、猫 やリスのブラシがあります。このタイプのブラシの選択ボタンには、小さなフィル ムと8方向の矢印のアイコンが付いています。 描画中にはサウンドが流れます。筆の大きさが大きいほど、低い音になります。 ブラシの描画間隔 「ふで」でキャンバスに描画する際の間隔を変更できます。標準で、いくつか のブラシ (足跡や花など) は重ならないように十分な間隔を空けてあります。 他のブラシ (基本的な円形のものなど) は狭い間隔で連続した線になるように 設定されています。 描画の間隔は、右下にある三角形になったバーの列をクリックすることで変更 できます。長いバーが広い間隔に対応します。描画間隔は、「ふで」を使用す るツール(「ふで」ツールと「せん」ツール)の両方に影響します。 ⚙ 注: "nobrushspacing" オプションが設定されると、描画間隔の調整が無効に なります。詳しくは"各種設定について"のドキュメントを参照してください。 b.「はんこ」ツール ← 「はんこ」ツールは、スタンプやステッカーを集めたようなものです。馬や木、月 など、あらかじめ用意された様々な写真やイラストを絵に貼り付けることができま す。 マウスを動かすと、スタンプが押される位置と大きさを示す輪郭線が表示されるの で、押したい場所でクリックします。 → スタンプの分類 ← スタンプは、動物、植物、宇宙、乗り物、人物といった多くのカテゴリに分類 されています。セレクタの左右の矢印のボタンを使ってカテゴリを切り替える ことができます。 → "スタンプの回転" ← 右下のトグルボタンを使って、スタンプを配置する際の回転を有効にすること ができます。スタンプを配置したらキャンバス上でマウスを動かして回転させ る角度を選びます。もう一度マウスボタンをクリックすると、スタンプが追加 されます。 ⚙ 注:"スタンプの回転" オプションが無効化されている場合、回転の手順は省 略され、マウスを放した時点でスタンプが確定します。 ""スタンプの回転"" ("stamprotation") についての詳細は、各種設定について" のドキュメントを 参照して下さい。 📜 注: はんこの回転機能は Tux Paint バージョン 0.9.29 で追加されました。 → スタンプの操作 ← スタンプを絵に貼り付ける前に、以下の様々な効果を適用することができます (スタンプの種類によって異なります): @ スタンプには色をつけることができるものがあります。その場合、カラー パレットが有効になり、スタンプを絵に貼り付ける前に色を選ぶことがで きます。 @ スタンプは、右下の三角形のバーの中をクリックすることで、縮小・拡大 することができます。 @ 多くのスタンプは、右下の操作ボタンを使って、上下・左右に反転させる ことができます。 ⚙ 注: "nostampcontrols" オプションが設定されると、スタンプの回転、拡 大・縮小、反転が無効になります。詳しくは"各種設定について"のドキュメン トを参照してください。 → スタンプの効果音 ← 個々のスタンプごとに効果音を設定することができます。画面下部の左側のヘ ルプエリア(Linux ペンギン "Tux"の近く)にあるボタンを押すと、効果音を 再生することができます。 c.「せん」ツール ← 様々な種類の筆と好きな色を使って直線を描くツールです。 線を引き始めたい場所でクリックして、そのままマウスを動かすと、描かれる線の 位置が細い「ゴムバンド」のような線で示され、画面の下には、線の角度が表示さ れます。右にまっすぐ伸びる線は0度、上にまっすぐ伸びる線は90度、左にまっすぐ 伸びる線は180度、下にまっすぐ伸びる線は270度、という具合です。 マウスを放すと、バネのような効果音とともに線が描画されます。 アニメーション対応のブラシでは、線に沿って形が変化します。指向性のブラシで は、線の角度に応じて異なる形状を表示します。さらに、アニメーションと指向性 の両方を備えたブラシもあります。詳しくは、上記の「ふで」の項をご覧くださ い。 線に沿って形が並んだり、連続した線になったりと、それぞれの「ふで」毎に異な る描画間隔が設定されており、この間隔は変更することができます。詳しくは、"ペ イントブラシ「ふで」"の"ブラシの描画間隔"のセクションを参照して下さい。 d.「かたち」ツール ← 簡単な図形を描きます。 まず、円、正方形、楕円など、描きたい図形を、右側のセレクタから選択します。 右下のオプションボタンで「かたち」ツールの動作を選択します: → 真ん中から広げる ← 最初にクリックした位置を中心として図形を拡大します。 📜 バージョン 0.9.24 までは、このような動作だけでした。 → 角から広げる ← 最初にクリックした位置を左上の角として図形を拡大します。これは、他の多 くのお絵かきソフトの標準的な動作です。 📜 このオプションは、バージョン 0.9.25 以降で追加されました。 ⚙ 注: "noshapecontrols" オプションをつけて起動するなどして、「かたち」ツー ルの動作の制御を無効にした場合、オプションボタンは表示されず、真ん中から図 形を広げる動作になります。 図形を描くには、キャンバス上でマウスをクリックし、そのままマウスを動かして 図形を広げます。楕円や長方形のように縦横比を変えられる図形と、正方形や円の ように縦横比を変えられない図形があります。 比率を変更できる図形の場合は、下部に図形の長短の比率が表示されます。例えば 、正方形(縦と横が同じ長さ)の場合は「1:1」、横が縦の2倍または縦が横の2倍 の場合は「2:1」といった具合です。 図形を広げ終わったらマウスを放します。 → 通常の動作 ← ここで、キャンバス上でマウスを動かして図形を回転させることができます。 回転した図形の角度は画面の下に表示されます(「せん」ツールと同様)。 最後にもう一度マウスをクリックして、図形が完成します。 → 簡易描画モード ← 簡易描画モードが設定されている場合、図形を回転させる手順は省略され、マ ウスを放した時点で図形が描画されます。 ⚙ "簡易描画モード" ("simpleshapes") についての詳細は、各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。 e.「もじ」ツール、「ラベル」ツール ← まず、右側のセレクタからフォントを、下部のパレットから色を選択します。さら に、テキストに太字や斜体のスタイルを適用することもできます。画面をクリック するとカーソルが表示され、文字を入力することができます。(入力した文字がキャ ンバスに反映される前に、フォント、色、スタイルを変更することができます) [Enter]キー、または[Return]キーを押すと文字が描画され、カーソルが次の行に下 がります。 また、[Tab]キーを押すと、文字が描画された後、カーソルは、次の行ではなく、右 側に移動します。これは、1行の中で異なったフォント、字体、フォントサイズ、 色などを混在させたい場合に便利な方法です。 文字の入力中に別の場所をクリックすると、入力内容を維持したまま、文字を貼り 付ける位置をクリックした位置に移動させ、文字入力を続けることができます。 → 「もじ」ツールと「ラベル」ツールの違い ← 「もじ」ツールは、Tux Paint に以前からある文字入力ツールです。このツー ルで入力した文字列は絵と一体化するため、後から文字列の内容を編集した り、動かしたりすることはできません。一方、絵と一体化することで、上から 塗りつぶしたり、「よごす」「そめる」「うきぼり」といった「まほう」ツー ルの効果で修正を加えることができます。 Tux Paint バージョン 0.9.22 で追加された「ラベル」ツールでは、文字は絵 から「浮いて」おり、文字列の内容、位置、フォント、色などの情報は個別に 記録されます。これにより、「ラベル」は後から移動や編集が可能です。 ラベルを編集するには、ラベルと指が描かれた「ラベル選択」ボタンをクリッ クします。図面内のすべてのラベルがハイライト表示されるので、編集したい ラベルをクリックするか、[Tab] キーでラベルの選択を順に切り替えて、編集 したいラベルで [Enter] キーか [Return] キーを押すと、そのラベルを編集で きます。([Backspace] キーで文字を消したり、追加で文字を入力したり、 キャンバス内をクリックしてラベルの位置を変えたり、パレット内をクリック してラベルの文字の色を変えたり、など)。 ラベルと手のひらが描かれた「貼り付け」ボタンをクリックすると、もじツー ルを使って文字を書き加えたかのように、ラベルをキャンバスに固定すること ができます。(この機能は Tux Paint version 0.9.28 で追加されました。) 作 品のすべてのラベルがハイライト表示されるので、ラベルを編集する場合と同 じように、ラベルを選択します。選択したラベルは削除され、文字がキャンバ スに直接書き込まれます。 ⚙ 「ラベル」ツールは、Tux Paint 設定ツールや、"nolabel"オプションによ り、無効にすることができます。 → 多言語文字入力 ← Tux Paint では、様々な言語の文字を入力することができます。たいていのラ テン文字(A-Z, ñ, è など)は、直接入力できます。また、いくつかの言語で は、入力モードを切り替えて、複数のキーの組み合わせを用いて文字を入力す る必要があります。 Tux Paint が、個別の入力モードがサポートされている言語に設定されている 場合、特定のキーを押下することで、入力モードを切り替えることができま す。 サポートされている言語、入力方式、切り替えキーは以下のとおりです。 @ 日本語— ローマ字入力方式のひらがな、カタカナ— 右[Alt] キーまたは左 [Alt] キー @ ハングル— 2-Bul入力方式— 右[Alt] キーまたは左[Alt] キー @ 繁体中文— 右[Alt] キーまたは左[Alt] キーキー @ タイ語— 右[Alt] キー 💡 注: 大抵のフォントには全ての言語の全ての文字は含まれていません。この ため、入力したい文字が含まれるフォントに変更する必要がある場合がありま す。 → 画面キーボード ← 「もじ」ツールや「ラベル」ツールで使える、オプションの「スクリーンキー ボード」では、キーボードレイアウトを変えたり、文字の合成(例: "a "と "e "を "æ "に合成)を行うことができます。 ⚙ 詳細については "各種設定について" と "Tux Paintの拡張" のドキュメント を参照してください。 f.「ぬる」ツール ← 「ぬる」ツールは、描画の連続した領域を好きな色で塗りつぶします。以下の3 つ の塗りつぶしオプションが用意されています: o たんしょく — 領域を一つの色で塗りつぶします。 o ふで — フリーハンドでドラッグして、領域を一つの色で塗りつぶします。 o せんけい — 領域をクリックしてからドラッグすると、ドラッグした方向に向 かって色が薄くなるようにグラデーションをつけて塗りつぶします。 o ほうしゃ — クリックした場所を中心に周りに向かって放射状に色が薄くなるよ うにグラデーションをつけて塗りつぶします。 o あわせる — クリックした領域の輪郭に合わせて色が薄くなるようにグラデー ションをつけて塗りつぶします。 o Eraser — click once to erase an area, exposing the solid color background, or starter or template background image, upon which the drawing was based. (See 各種のツール > 描画ツール > けしゴム and そのほ かの操作 > レイヤー画像.) 📜 注: Tux Paint 0.9.24 より前のバージョンでは、このツールは「まほう」ツール のひとつでした。(「まほう」ツールについては、以下をご覧ください) Tux Paint 0.9.26 より前のバージョンでは、「たんしょく」の塗りつぶし方法しかあり ませんでした。 Tux Paint 0.9.29で、「あわせる」の塗りつぶし方法が追加されま した。 g.「まほう」ツール(特殊効果) ← 「まほう」ツールは、様々な特殊なツールを集めたものです。右側のセレクタで、 「まほう」の効果を選択することができます。効果を適用する方法は、クリック+ ドラッグ、単なるクリックなど、ツールごとに様々です。 「まほう」ツール 「magic-docs」フォルダ内のドキュメント「まほう」ツールの一覧もお読みく ださい。 「まほう」効果の制御 クリック+ドラッグを使用するツールの場合、右側のセレクタの下部左側にあ る「描画モード」を表すボタンが有効になります。1クリックで画面全体に効 果を及ぼすツールの場合、右側の「全画面モード」を表すボタンが有効になり ます。 ⚙ 注: "nomagiccontrols" オプションが設定されると、「描画モード」「全画 面モード」の選択ボタンが無効になります。詳しくは"各種設定について"のド キュメントを参照してください。 💡 「まほう」効果の制御が無効にされた場合、いくつかの「まほう」プラグイ ンは「描画モード」「全画面モード」に対応するツールに分かれて利用できる ようになります。 「まほう」サイズの制御 「まほう」ツールの中には描画のサイズや効果が及ぶ幅の大きさを変更できる ものがあり、その場合、画面の右下にスライダーボタンが表示されます。 ⚙ 注: "nomagicsizes" オプションが設定されると、サイズを変更スライダーの ボタンが無効になります。詳しくは"各種設定について"のドキュメントを参照 してください。 💡 サイズ変更が無効にされると、単にツールごとの標準のサイズに固定される 場合と、例えば「れんが」や「めだま」などいくつかのプラグインのように、 異なるサイズのツールが追加される場合があります。 📜 このオプションは、バージョン 0.9.30 以降で追加されました。 ⚙ 注: "ungroupmagictools" オプションが設定されると、「まほう」ツールは関連 性に応じたグループ化が行われず、単一の大きなリストとして表示します。詳しく は"各種設定について"のドキュメントを参照してください。 h.けしゴム ← このツールは「ふで」(ペイントブラシ)と似た働きをします。どこをクリック (またはクリック&ドラッグ)しても、作品に描いたものは消去され、描画を開始 したときに選択した背景(無地、「スターター」画像の背景、「テンプレート」画 像など)が表れます。(各種のツール > そのほかの操作 > 「さいしょから」もご確 認ください。) 様々なタイプの消しゴムがあり、それぞれに大きさを選べます。 o 正方形 — 正方形の消しゴム。描画を完全に消去します。 o 円形 — 円形の消しゴム。描画を完全に消去します。 o ソフトエッジ — ソフトな輪郭の部分で背景と混じり合う円形の消しゴム。 o 透明な円形 — 丸い形の消しゴムで、描画部分を背景になじませます。繰り返し て使うと、背景が次第に露出します。 マウスの動きに合わせて、消しゴムの輪郭がマウスカーソルの位置に表示され、絵 のどの部分が消されるかを示します。 消している間、「キュッキュッ」と擦って消す効果音が流れます。 ⌨ [X] キーを押しながらマウスをクリックすると、小さな丸い消しゴムをすばやく 使うことができます(もじ/ラベルツール選択時、はんこや図形の回転中、インタラ クティブなまほうツールを使用している間は無効です)。マウスを離すと、選択中 のツールに戻ります。 ## 2. そのほかの操作 ## a.「とりけし」と「やりなおし」 ← 「とりけし」ボタンをクリックすると、直前に行った操作が取り消されます。いく つもの操作をさかのぼって取り消すことができます! ⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [Z] を押してもとりけしできます。 「やりなおし」ボタンをクリックすると、「とりけし」ボタンで取り消した操作を 元に戻すことができます。 「とりけし」操作の後、描画を行っていなければ、取り消した全ての操作を元に戻 せます! ⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [R] を押してもやりなおしできます。 b.「さいしょから」 ← Clicking the 'New' button will start a new drawing. A dialog will appear where you may choose to start a new picture using a solid background color, or using a 'Starter' or 'Template' image (see below). You will first be asked whether you really want to do this. 「けしゴム」ツールを使うと、描画した部分が消去され、最初に選択した背景が露 出します。 (各種のツール > 描画ツール > けしゴムもご確認ください。) ⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [N] を押しても新規作成ができます。 → 単色のキャンバス ← あらかじめ用意されている背景色のほか、レインボーパレットやカラーミキ サーで色を選択することができます。これらは、絵を描くときにキャンバスの 下に表示されるカラーパレットにあるオプションと同じように操作します。詳 細はメインの画面 > 下部: カラーパレット「いろ」 > 色に関する特別なオプ ションを参照。 レイヤー画像 ← @ レイヤー画像には、塗り絵のページのようなもの(白黒の線で描かれ、色 を塗ることができる)や、前景レイヤーと背景レイヤーに挟まれた部分に 絵を描ける3D画像のようなものがあります。 @ また、このほかに、背景レイヤーだけの画像も用意されています。 When using the 'Eraser' tool or the 'Eraser' mode of the 'Fill' tool, the original image from the 'Starter' or 'Template' will reappear. (See 各種のツール > 描画ツール > けしゴム and 「ぬる」ツール.) The 'Flip' and 'Mirror' Magic tools affect the orientation of the 'Starter' or 'Template', as well. (See 各種のツール > 「まほう」ツール (特殊効果) > Flip and Mirror.) レイヤー画像は、その上に絵を描いて保存すると新しい絵として保存され、 元々のレイヤー画像自体は上書きされないので、後で(「さいしょから」ダイ アログからアクセスして)何度でも使うことができます。 ⚙ 独自のスターター画像やテンプレート画像を作成することができます。ド キュメント「Tux Paint の拡張」の「スターター」と「テンプレート」のセク ションを参照してください。 💡 また、保存した作品をTux Paintの「ひらく」ダイアログから直接テンプレー トに変換することもできます。以下の「ひらく」を参照してください。 → 自作テンプレートの削除 ← 「さいしょから」ダイアログで自作テンプレート(「ひらく」ダイアログの 「テンプレート」ボタンを使って作成したもの)を選択すると、リストの右下 に「けす」(ゴミ箱)ボタンが表示されます。これをクリックすると、選択し たテンプレートが消去されます。(確認を求められます) 💡 注: Linux、Windows、macOSでは、削除した作品は、デスクトップのゴミ箱に 移動するので、後で元に戻すことができます。 ⚙ 注: 「けす」ボタンは、"noerase" オプションで無効にできます。 ⚙ 注:単色のキャンバスは、"newcolorslast" オプションによって、「さいしょか ら」ダイアログの最後(スターターとテンプレートの下)に配置することができま す。 c.「ひらく」 ← 「ひらく」をクリックすると、保存されている全ての作品のリストが表示されま す。リストが画面に収まりきらない場合は、上下の矢印のボタンでリストをスク ロールできます。 まず、絵をクリックして選択します… o 左下にある緑色の「ひらく」ボタンで、選択した作品を読み込んで編集するこ とができます。 (または、開きたい作品をダブルクリックします) 💡 絵を開く時に、それまで描いていた絵が保存されていなければ、保存するか どうかを確認します。(「セーブ」の項を参照) o 右下にある茶色の「けす」(ゴミ箱) ボタンで、選択した作品を削除します。 (本当に削除して良いか確認されます) 📜 注: Linux(バージョン 0.9.22以降)、Windows(バージョン 0.9.27以 降)、macOS(バージョン 0.9.29以降)では、削除した作品は、デスクトップ のゴミ箱に移動するので、後で元に戻すことができます。 ⚙ 注: 「けす」ボタンは、"noerase" オプションで無効にできます。 o 右下の「かきだす」のボタンをクリックすると、ユーザーの標準の画像フォル ダ(例: "~/Pictures/TuxPaint/")に画像を出力します。 「ひらく」の画面からは、以下のこともできます: o 左側の一番下にある青色の「スライド」のボタンを押すと、スライドショー モードになります。詳しくは「スライドショー」の項を参照。 o 左下の青い「テンプレート」ボタンをクリックすると、選択した作品が新しい テンプレートに変換され、「さいしょから」ダイアログから利用できるように なります。 📜 注: テンプレート作成機能は Tux Paint バージョン 0.9.31 で追加されまし た。上記以外の方法で独自のテンプレートを作成するには, ドキュメント「Tux Paint の拡張」をご覧下さい。 ⚙ テンプレート作成機能は、Tux Paint 設定ツールで「テンプレート作成機能 を無効にする」を選択するか、"notemplateexport"オプションを指定してTux Paintを起動することで無効にすることができます。 o 右下にある赤色の「もどる」ボタンを押すと、絵を描く画面に戻ります。 ⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [O] を押しても「ひらく」ダイアログを表示 できます。 d.「セーブ」 ← 描画中の作品を保存します。 一度も保存していない作品の場合、作品のリストに新しく追加されます。(つまり、 新しいファイルを作成します) 💡 注: ファイル名の入力などを求めることはなく、カメラのシャッター音の効果音 とともに、単に作品を保存します。 一度保存操作をした後や、「ひらく」コマンドで読みこんだ作品の場合、以前の バージョンを上書きするか、新しく追加して保存するかを確認します。 ⚙ 注: "saveover" オプション、または "saveovernew" オプションのどちらかが設 定されている場合は、確認なしに保存されます。詳しくは"各種設定について"のド キュメントを参照してください。) ⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [S] を押しても作品を保存できます。 e.「いんさつ」 ← このボタンを押して作品を印刷します! 多くのプラットフォームでは、[Alt] key (Mac では [Option] キー) を押しながら 「いんさつ」ボタンを押すと、プリンターの設定画面が開きます。この機能は、フ ルスクリーンモードでは動作しない点に注意して下さい。 → 印刷の無効化 ← オプションで "noprint" を設定すれば、「いんさつ」のボタンを無効にするこ とができます。 ⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。 → 印刷機能の制限 ← オプションで "printdelay" を設定すれば、設定に応じた一定の時間ごとに1 回だけしか印刷できなくなります。 例えば、設定ファイルで "printdelay=602" と設定すれば、1分間に1回だけ印 刷ができます。 ⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。 → 印刷コマンド ← (Linux 及び Unix の場合のみ) Tux Paint は、PostScript 形式の印刷データを作成し、外部プログラムに渡し て印刷を行います。標準の設定では、以下のコマンドが使用されます: lpr このコマンドは、設定ファイルの "printcommand" オプションを設定すること で変更できます。 フルスクリーンモードでなければ "[Alt]" キーを押しながら「いんさつ」ボタ ンを押すと、別の印刷プログラムを起動することができます。標準の設定で は、KDE のグラフィカルな印刷ダイアログである、以下のプログラムが使用さ れます: kprinter このコマンドは、設定ファイルの "altprintcommand" オプションを設定するこ とで変更できます。 ⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。 → プリンターの設定 ← (Windows 及び macOS) 標準の設定では、「いんさつ」ボタンを押すと、通常使うプリンターに出力さ れます。 フルスクリーンモードでなければ、[Alt] (または [Option]) キーを押しなが ら「いんさつ」ボタンを押すと、オペレーションシステム標準の印刷ダイアロ グが表示され、出力先などの設定を変更することができます。 "printcfg" オプションを設定すれば、プリンターの設定の変更を保存すること ができます。 "printcfg" オプションを設定すると、プリンターの設定は、ユーザーの個人 フォルダの "printcfg.cfg" から読み込まれ、変更した設定はこのファイルに 保存されます。 ⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。 → 印刷ダイアログのオプション ← 標準の設定では、印刷ダイアログは、[Alt] (または [Option]) キーを押しな がら「いんさつ」ボタンを押した場合にのみ表示されます(Linux/Unixでは、 "lpr" の代わりに "altprintcommand"; すなわち "kprinter" が起動しま す。) この印刷ダイアログの動作は、設定により変更できます。毎回必ず印刷ダイア ログを表示させるには、コマンドラインで "--altprintalways" を指定する か、設定ファイルで "altprint=always" を指定します。反対に、 "--altprintnever" または "altprint=never" を指定することで、"[Alt]" (ま たは "[Option]2) キーの効果を無効にできます。 ⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。 f.「スライドショー」 ← 「スライドショー」の機能は、「ひらく」ダイアログから利用できます。Tux Paint の中で、簡単なアニメーションや画像のスライドショーを再生することができま す。また、選択した画像を元にアニメーションGIFを書き出すこともできます。 → 画像を選ぶ ← 「スライド」セクションに入ると、「ひらく」ダイアログと同じように、保存 したファイルの一覧が表示されます。 次に、スライドショーで表示したい作品を、一つずつクリックして選択しま す。それぞれの画像の上に、スライドショーで表示される順番を表す数字が示 されます。 選択された画像をもう一度クリックすると、選択を解除し、スライドショーか ら除外します。同じ画像もう一度クリックすると、をリストの最後に追加でき ます。 → 再生スピードの設定 ← 画面左下「かいし」の隣にあるのスライドバーで、スライドショーやアニメー ションGIFのスピードを調節できます。スライドバーを一番左に設定すると、ス ライドショーの自動進行が無効になり、次のスライドに進むにはクリックが必 要になります。(以下をご確認下さい) 💡 注: 最も遅いスピードに設定するとスライドの自動進行が無効になります。 1枚ずつ手動でスライドを進めたい場合に、この設定を用いてください。(こ の動作はアニメーションGIFには適用されません) → Tux Paint 上での再生 ← Tux Paint 内でスライドショーを再生するには「かいし」ボタンをクリックし ます。 💡 注: 作品を一つも選択していない場合、保存されている全ての作品がスライ ドショーで表示されます! スライドショーの実行中は、[Space] キー、[Enter] キー、[Return] キー、 [右矢印] キーのいずれかを押すか、または、画面左下の "つぎへ" ボタンのク リックすれば、手動で次のスライドに進みます。[左矢印] キーを押すと前のス ライドに戻ります。 [Escape] キーを押すか、右下の「もどる」ボタンをクリックすると、スライド ショーを終了し、作品選択の画面に戻ります。 → アニメーションGIFの書き出し ← 右下の「かきだす」ボタンをクリックすると、選択した画像を元にアニメー ションGIFファイルを生成します。 💡 注: 少なくとも2つの画像を選択する必要があります。(画像を1枚だけ書 き出す場合は、「ひらく」ダイアログの「かきだす」オプションを用いま す)。1枚も画像を選択していない場合、アニメーションGIFは生成されません 。 アニメーションGIFの生成中に [Escape] キーを押すと、処理を中断して「スラ イドショー」ダイアログに戻ります。 さらに「もどる」ボタンをクリックすれば、「ひらく」ダイアログに戻ります。 g.プログラムの終了 ← 「やめる」ボタンを押すか、Tux Paint のウィンドウを閉じるか、[Escape] キーを 押せば、Tux Paint が終了します。 その際、本当に終了するかどうかを確認されます。 作品を保存していない状態で終了しようとした場合は、絵を保存するかどうかを訪 ねられます。さらに、新規に作成した作品でなければ、以前のバージョンを上書き するか、新しく保存するかを確認されます。(上記の「セーブ」の項をご覧下さ い。) ⚙ 注: "startblank" オプションが設定されている場合を除き、終了時に保存した作 品は、次に Tux Paint を起動するときに自動的に読み込まれます。 ⚙ 注: 「やめる」ボタンと [Escape] キーによるプログラム終了は、"noquit" オプ ションで無効にできます。 この場合、タイトルバーの「閉じる」ボタンか、[Alt] + [F4] キーで終了すること ができます。 また、上記のどちらの方法も使えない場合、[Shift] + [Control / ⌘] + [Escape] のキーの組み合わせで終了できます。 ⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。 h.効果音を消すには ← 今のところ画面上には消音のためのボタンはありませんが、[Alt] + [S] キーを押 すと効果音は無効になり、もう一度押すと有効になります。 なお、"nosound" オプションによって効果音が無効にされている場合は、[Alt] + [S] キーによる効果音の操作はできません。(親や先生が効果音を無効にすれば、 この操作で音を出すことはできないということです) ⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。 ### E. 操作方法 ### ## 1. マウス・トラックボールによる操作 ## Tux Paint の操作の大部分は、標準的なマウス、トラックボール、トラックパッド、お 絵かきタブレット(通常はスタイラスペンで操作)、タッチスクリーン(指やスタイラ スペンで操作)など、OS上でマウスとして認識されるデバイスを使用します(詳しくは 後述の「タブレット端末やタッチスクリーンでの操作」をご覧ください)。 通常はマウスの左ボタンを使用しますが、これはOSレベルの設定で変更することができ ます。デフォルトでは他のボタンからの入力は無視され、他のボタンを使用しようとす ると、認識できるのは1つのボタンだけであることを知らせるポップアップダイアログが 表示されます。ただし、どのボタンからの入力も受け付けるように設定することもでき ます(ドキュメント「各種設定について」を参照してください)。 # a. スクロール操作 # マウスホイール、トラックボールのスクロールリング、トラックパッドの「スクロー ル」ジェスチャー(2本指での垂直移動やトラックパッドの端での垂直移動など)はスク ロール入力として認識され、スタンプ、まほうツール、新規作成ダイアログや開くダイ アログなどのリストを素早くスクロールできます。 また、これらのリストの上下にあるスクロールボタンをクリックし続ければ自動的にス クロールします。 # b. マウスによる操作 # 上記のほかにも、マウスとして認識される以下のようなデバイスであれば、Tux Paint の操作に使用できます: * ヘッドポインティング/トラッキングデバイス * 視線追跡デバイス * フットマウス Tux Paint には「マウスクリックのトグル動作」という操作設定があり、シングルク リックでクリック&ドラッグ操作が始まり、その後のクリックで終了します。(ドキュ メント「各種設定について」を参照してください) ## 2. タブレット端末やタッチスクリーンでの操作 ## 上述のように Tux Paint はマウスとして認識されるあらゆるデバイスータブレットや タッチスクリーンなどーを使用することができます。これらのデバイスの多くは以下の ような追加機能をサポートしていますが、これらは現在のところ Tux Paint ではサポー トされていません: * 筆圧や傾きの検出 * けしゴムペン先機能 * マルチタッチジェスチャー ## 3. ジョイスティック等のデバイスによる操作 ## Tux Paintは OS 上でジョイスティックとして表示されるあらゆるゲームコントローラー からの入力を認識するように設定できます。USBやBluetoothで接続された最新のゲーム 機のコントローラー(Nintendo SwitchやMicrosoft Xboxのゲームパッドなど)も含まれ ます! 使用する機器やユーザーのニーズに合わせて、数多くの設定オプションが用意されてい ます。おおまかな動きにはアナログ入力が使われ、細かい動きにはデジタルの「ハッ ト」入力が使われます。コントローラーのボタンは、Tux Paintのさまざまな操作にマッ ピングできます(例えば [Escape] キーとして機能したり、ペイントツールに切り替え たり、UndoやRedo操作を呼び出したりなど)。詳しくはドキュメント「各種設定につい て」を参照してください。 ## 4. キーボードによる操作 ## タックスペイントでは、キーボードからマウスポインタを操作することができます。こ れには、マウスポインタの移動とクリック、およびインターフェイスの特定の部分を移 動するためのショートカットが含まれます。詳しくはドキュメント「各種設定につい て」を参照してください。 III. 他の画像の Tux Paint への読み込み ### A. 概要 ### Tux Paint の「ひらく」ダイアログでは、Tux Paint で作成した画像だけが表示されま す。その他の画像や写真を読み込んで編集するにはどのようにすれば良いでしょうか? そのための方法は簡単で、画像ファイルを PNG (Portable Network Graphic) 形式に変 換して、Tux Paint で作成した画像が保存されている "saved" フォルダにコピーしま す。(標準では以下のフォルダ): → Windows Windows 7, Windows 8, Windows 10, Windows 11 ← In the user's "AppData" folder: e.g., "C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\TuxPaint\saved\" → macOS ← In the user's "Application Support" folder: e.g., "/Users/ユーザー名/Library/Application Support/TuxPaint/saved/" → Linux / Unix ← In the user's "home directory" folder: e.g., "/home/ユーザー名/.tuxpaint/saved/" → Haiku ← In the user's "settings" folder: e.g., "/boot/home/config/settings/TuxPaint/saved/" 💡 注: Tux Paint で作成した画像を他のアプリケーションを使って開く場合も、これら のフォルダからになります。しかしながら、「ひらく」ダイアログの「かきだす」の機 能を使えば、Tux Paint で作成した画像を、もっと簡単で安全にアクセスできるフォル ダにコピーすることができます。 ### B. "tuxpaint-import" スクリプトを使う ### Linux と Unix では、Tux Paint と同時に、シェルスクリプト "tuxpaint-import" がイ ンストールされています。このスクリプトは、NetPBM のツール ("anytopnm") を用いて 画像を変換し、 Tux Paint のキャンバスに合うように画像サイズを変更 ("pnmscale") し、PNG 形式に変換 ("pnmtopng") します。 また、このスクリプトは、"date" コマンドを使用して、Tux Paint が保存するファイル 名に用いる日付と時刻を取得します。(作品を保存したり開いたりするときに、ファイル 名を聞かれることはない、ということを思い出してください!) スクリプトの使用法は簡単で、コマンドプロンプトで、取り込みたい画像のファイル名 を引数として実行するだけです。 ファイルは変換された後、Tux Paint の "saved" ディレクトリに格納されます。 💡 注: 例えばお子さんなど、他のユーザーのために変換作業を行う場合は、そのユー ザーのアカウントでコマンドを実行する必要があります。 例: $ tuxpaint-import おばあちゃん.jpg おばあちゃん.jpg -> /home/username/.tuxpaint/saved/20211231012359.png jpegtopnm: WRITING A PPM FILE 1行目 ("tuxpaint-import おばあちゃん.jpg") が実行するコマンドで、続く2行がプロ グラムの実行中の出力です。 これで、Tux Paint を起動して、「ひらく」ダイアログから変換した画像を開くことが できます。後は、アイコンをダブルクリックするだけです! ### C. 手動での取り込み ### Windows、MacOS、BeOS、そして Haiku のユーザーは、手動で変換作業を行う必要があり ます。 変換したい画像ファイルの読み込み、PNG 形式ファイルでの保存に対応した画像処理プ ログラムを起動します。(推奨されるソフトウェア、その他の情報については、" PNG.html" をお読みください。) Tux Paint で、描画キャンパスと異なる大きさの画像を読み込む場合、キャンバスに合 うように拡大・縮小されます。 画像が引き伸ばされたりぼやけたりしないようにするには、キャンパスの大きさに合う ようにサイズを変更します。キャンパスの大きさは、Tux Paint のウィンドウサイズ や、フルスクリーン動作時の画面解像度に依存します。(注: 標準の解像度は 800x600 です)。以下の "イメージサイズの計算方法" をごらんください。 ## 1. ファイル名の付け方 ## 画像は PNG 形式で保存してください。また、以下のように、Tux Paint における命名規 則である、現在の日付と時刻を用いたファイル名を使用することを強くお勧めします。 YYYYMMDDhhmmss.png * YYYY = 年 * MM = 月 (2桁, "01"-"12") * DD = 日 (2桁, "01"-"31") * HH = 時 (2桁, 24時間表示, "00"-"23") * mm = 分 (2桁, "00"-"59") * ss = 秒 (2桁, "00"-"59") 例: 2021年7月31日午前11時5分であれば、20210731110500.png のようになります。 PNG ファイルを Tux Paint の "saved" ディレクトリにコピーします。(上記参照) ## 2. イメージサイズの計算方法 ## "buttonsize" のオプションが追加されたため、この部分は全面的に書き直す必要があり ます。とりあえずは、Tux Paint で作成した画像のサイズ(ピクセル幅と高さ)を調べ て、取り込む画像をそれに合わせて拡大縮小してみてください。 IV.その他のドキュメント このドキュメントの他、"docs" フォルダには、次のようなドキュメントがあります: → Tux Paint の使用: ← o OPTIONS.html コマンドライン、設定ファイルのオプションに関する詳細な情報。Tux Paint Config を使用したくない人向け。 o 「まほう」ツールに関するドキュメント ("magic-docs") インストールされている、それぞれの「まほう」ツールに関する説明。 o Tux Paint に関するよくある質問("FAQ") Tux Paint を使用する上でよくある質問への回答や問題の解決方法。 → Tux Paint の拡張: ← o EXTENDING.html ブラシ、はんこ、背景画像の作成方法、フォントを追加する方法、追加のスク リーンキーボードの作成、言語入力の追加など、Tux Paint の拡張についての 詳細説明。 o PNG.html PNG 形式の画像を作成する方法。 o SVG.html SVG 形式のヴェクタ画像を作成する方法。 → 技術情報: ← o INSTALL.html コンパイル、インストールの手順. o SIGNALS.html Tux Paint が応答する POSIX シグナルに関する情報。 o MAGIC-API.html プラグインAPIを用いた独自の「まほう」ツールの作成 → 開発の記録及びライセンス: ← o AUTHORS.txt 作者と協力者のリスト. o CHANGES.txt リリース毎の変更点の概要. o COPYING.txt Tux Paint ソフトウェアのライセンス GNU 一般公衆利用許諾 (GPL) V.お問い合わせ先 お困りのことがある場合、Tux Paint の開発者や他のユーザーとコミュニケーションを とるための多くの方法があります。 * バグを発見した場合や機能追加の要望については、プロジェクトのバグトラッキン グシステムから報告できます * プロジェクトに関する様々なメーリングリストに参加できます * 開発者へ直接連絡することもできます もっとお知りになりたい場合、Tux Paint のウェブサイトの "連絡先" のページ ( https://tuxpaint.org/contact/) をごらん下さい VI.プロジェクトへの参加 Tux Paint はボランティアベースのプロジェクトであり、様々な形でのご協力を受け付 けています。 * Tux Paint の翻訳の作成 * 既存の翻訳の改善 * アートワークの作成 (スタンプ、背景画像、ペイントブラシなど) * 機能の追加や改良、「まほう」ツールの作成 * 学習教材の作成 * 宣伝や、他の Tux Paint ユーザーのサポート もっとお知りになりたい場合、Tux Paint のウェブサイトの "私たちにご協力を" の ページ (https://tuxpaint.org/help/) をごらん下さい VII.Tux Paint プロジェクトの SNS アカウント Tux Paint は様々な SNS アカウントを利用し、最新情報や作品を投稿しています。 * Bluesky で @tuxpaint.bsky.social をフォローする * Facebook で Tux Paint のページに参加する * Instagram で @TuxPaintDevs をフォローする * Mastdon で @tuxpaint@floss.socal をフォローする * Reddit で u/TuxPaintDevs をフォローする * Threads で @TuxPaintDevs をフォローする * TikTok で @TuxPaintDevs をフォローする * Tumblr で Tux Paint をフォローする * YouTubeの @TuxPaintOfficial にチャンネル登録する VIII. 商標について * "Linux" は Linus Torvalds の登録商標です。 * "Microsoft" および "Windows" は、Microsoft 社の登録商標です。 * "Apple" および "macOS" は Apple 社の登録商標です。 * "Haiku" は、Haiku 社の登録商標です。 * "Facebook", "Instagram" および "Threads" は Meta Platforms 社の登録商標で す。 * "Mastodon" は Mastodon gGmbH の登録商標です。 * "Reddit" は、Reddit 社の登録商標です。 * "TIK TOK" は、Bytedance 社の登録商標です。 * "Tumblr" は Tumblr 社の登録商標です。 * "YouTube" は Alphabet 社の登録商標です。